感想雑貨店フヒねむ

ねむくて仕方がない日々の記録を残せたらいいな、と思っています

【漫画感想】「映像研には手を出すな!」 1巻

映像研には手を出すな! 1 (ビッグコミックス)

アニメ制作×女子高生、青春冒険譚!


アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。
ダンジョンへ、戦場へ、宇宙へ--想像の翼を広げて、電撃3人娘が「最強の世界(映像)」を創り出す!

「月刊!スピリッツ」連載時より
SNSで「すげえ漫画が始まった!」と
驚異の拡散! 天才、出現!!

Amazon内容紹介より

この漫画には勢いを感じざるを得ませんでした。最近読んだ漫画の中では一番の熱量を発しているかな、と思います。1話試し読みを読んだ時に1巻は必ず買おうと決めていましたが、その時の期待を十分に超えてきた1巻になっていましたね。キャラクターたちの若さ溢れる無敵感*1が堪りません。なかなか着地点がよめない内容だとも感じますけれど、とりあえず今は次の2巻を楽しみに待とうと思います。


さて、コミックの発売を心待ちにしていた「映像研には手を出すな!」の1巻です。読むのに時間をかけてしまう、細かいところまで何度も読み直したくなってしまう漫画でした。高校生くらいまでに読んでいたらクリエイター志望になったかもしれないな、と思うようなクリエイター系オタク漫画ですが、ちゃんとプロデューサー役もいるという充実ぶりです。基本的には既に登場している3人の女の子をメインにして進行していくのだと思いますが、キャラクターの好みによって読者の気質がかなりよくわかる漫画になっていますね。

好きなキャラクターが浅草さんであれば設定命ですから、漫画本編以上に差し込まれている設定画の部分を細かく読んでしまったり、アニメやゲームの設定画集を買ってしまうタイプの方でしょう。自分も幼い頃*2にはドラえもんのオリジナル道具やオリジナルガンダムの設定を作って遊んでいたりもしましたし、小さい子どもというのはそういった遊びが好きですから、若い方やクリエイター気質を持ち続けている方なのかもしれません。また好きなキャラクターが水崎さんであれば、アニメーター志望ですし人物画メインですから、イラストレーター志望だったりお絵描きが好きな方でしょうね。3人の中では自分からは一番遠いかもしれません。そして好きなキャラクターが金森さんであれば、プロデューサーですね。自分ではクリエイターとして作れないけど…みたいな感じで大きくなってしまった方は親近感を抱くような気がします。まあ、これは自分の話ですけれども…。

間違いなく3人を並べた時に現在の自分のポジションに一番近いからだと思いますが、1巻の段階で好きなキャラクターは「金儲けが大好きな美脚の金森さやか」さんですね。確実にモデル体型なのでカリスマ読モの水崎さんと一緒にいれば、いつかはモデルもやりそうな気がします。モデルでお金が稼げそうであれば、なのかもしれませんけれども。金森さんを見ていると、プロデューサーになる才能の持ち主なのだなあ、ということがよくわかります。クリエイターたちのやる気を削がずに盛り上げ、現在必要なことを明確にして、言うべきことはしっかりと言う…どれも相当難しいですよね。金森さんと浅草さんがどのくらい以前からの付き合いなのかはわかりませんけれども、元々の友人関係があれば余計に難しくなりそうなところですし。クリエイターになれないから、という消極的な理由だけでつとまるポジションではないのだよな…と当たり前のことを感じてしまいました。

それにしてもカリスマ読モでアニメーター志望の水崎ツバメさんのお金持ちっぷりはなかなか凄そうですね。学校に使用人が2人付いてくるだなんて、相当なレベルな感じがします。300万円くらいのソファを使っていなかったから、という理由で部室に運び込む、というのは完璧なお金持ちの行動ですし。そして金森さんがそのソファを売って資金源にしなかったところからは、とてもいい子なのだろうなあ、とか思ってしまったりしました。金儲けは大好きだけど、お金には汚くないってとても良いですよね。


ところで作者大童澄瞳氏の年齢*3のわりには、この漫画では結構上の世代の好みに近い雰囲気が濃いように思います。漫画本編でも浅草さんの回想を通して「アニメを作る人」を意識したのは「未来少年コナン」を観た時だった、と語られていますしね。自分のようなアラサー人間にとっては、嬉しい話ではありますけれども、作者よりも若い世代の人にこのテイストがどう受け止められるのかは、かなり気になります。


また細かいところでは、生徒会長の「ラーメンライスは社会通念上許容される物ではありません。」という台詞にはクスッとさせられました。それにしても炭水化物革命研だなんて…。デブ一直線間違いなしですし、部活に格上げされなくて良かったとしか言いようがありませんね。ちなみに1巻で一番好きだったコマは下のコマです。笑いました。いい顔してます。
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そんな訳で「映像研には手を出すな!」は誰にでもオススメできる訳ではありませんし、ハマる人は限られそうですけれども、ドハマリする人にはとんでもなくハマる漫画でした。自分がクリエイター気質でオタクだと自認する方にはハマる素養があると思いますので、1話試し読みをぜひぜひオススメしたいです。個人的には、人の将来を左右しちゃう系の漫画だと思いました。

*1:苦悩もちゃんとアリ

*2:小学生低学年以下の頃

*3:2017年1月現在23歳!