感想雑貨店フヒねむ

ねむくて仕方がない日々の記録を残せたらいいな、と思っています

【漫画感想】「孤食ロボット」 3巻

孤食ロボット 3 (ヤングジャンプコミックス)

会計が3000ポイント貯まると交換できる○×フードカンパニーのプレゼントは単身者の食事と健康をサポートするアンドロイド。高校生からの仲良し三人組、バツイチの部長、何でも出来るキャリアウーマン。おひとり様とアンドロイドが一緒に積み上げていく優しい時間が、あなたの胸にも響きます──。

Amazon内容紹介より

グルメ系漫画の中でもなかなか独特な立ち位置にいると思う「孤食ロボット」の3巻です。こちらも少し長い間積んでしまいましたが「レディ&オールドマン」と同じく40℃の発熱の際に読んでいました。特に寂しい話でも感動させにくる話でもないのですが、全体的に優しい空気をまとっているので、心が弱っていたせいか涙ぐんでしまいましたね。自分は単身者ではないので該当しないのですが、こんなアンドロイドがいたら…と思ってしまう瞬間は恐らくは誰しもあると思います。

きっと古き好き時代*1には、近所もしくは親戚の勝手に距離を詰めてくるオバちゃんみたいな人が、単身者の独り飯のサポートをする、ということも少なくなかったのかな、とか想像するのですが、やはり現代の都市部に住む単身者であれば、この手の食生活について常時口うるさく注意してくれる存在、というのはほとんど存在しないのでしょう。そういう意味では、この漫画に登場するようなアンドロイドは、実際に存在していれば助かる人はたくさんいるのだろうな、とか考える訳です。


さて自分は料理が好きですし、わりとマメに料理をする方だとは思うのですが、特に栄養学を学んだ訳でも料理教室に通った訳でもありませんから、どうしても食材が偏ってしまうことが少なくありません。疲れている時などは、普段使わない食材や調理法に挑戦するのが億劫にもなりますしね。そんな時にはこんなアンドロイドがいてくれたらなあ、と思います。もちろん、この漫画のようなアンドロイドは存在しないので、実際にはクックパッドで検索して自分で当たりを付けることになるのですが…。やはり、自分で知らない物は検索できない訳で、向こうから提案してくれたら世界は広がるのにな、と思うことは多々あります。

ただ同時に、そのためにはこちら側の情報*2の開示をしなければならないので、それを常時おこなう、というのは相手がアンドロイドだとしてもなかなかハードルが高いのかな、とかも思います。ましてや、この漫画のような感情を有するかのようなアンドロイドであれば、余計かもしれません。逆にアンドロイドであれ、誰かに常に情報開示できる、ということは、その誰かと一緒に住む準備ができている、と言えなくもない気がします。情報開示し合えない関係性で一緒に生活するのは非常に厳しいですからね。

そう考えると、このアンドロイドとの共生を選んだ、漫画に出てくる人々は単身者ではありますが、誰かと住むことの準備ができてきていると言えるのでしょう。個人的には、このアンドロイドの存在を受け入れた時点でアンドロイドとの優しい時間が残り少なくなっていく、というのが読んでいていつも涙を誘うところではあります。


ちなみに「孤食ロボット」は単純に個々のアンドロイドがカワイイというのも好きな理由の1つではあるのですが、そもそものアンドロイドの存在理由が○×フードカンパニーの営利目的で、売り上げノルマ*3も設定されている、というところが特に好みです。やはり真っ当な営利活動というのは、誰かのためになるのだなあ、とか思うのですよね。これがボランティアで、とか善意で、みたいなことになってくると、気持ち悪くなってしまう気がするのですよ。

ちなみにクックパッドには孤食ロボットのページもあるので、見てみると面白いかもしれません。自分は料理をしたり食べたりしながらゆったりとした気持ちで4巻を待ちたいと思います。でも、きっと高木さん*4が単身者でなくなった時には「孤食ロボット」が終わる時な気がしますから、終劇も近いのでしょうかね。できれば、長く続いて欲しい漫画なのですけれども。テンションの高すぎるグルメ漫画にハマれない方にオススメです。

*1:本当に「いい時代」であったのかは知りませんけれども

*2:アレルギーの有無や健康状態、好き嫌いなど

*3:ノルマ達成できないと回収後、初期化されてしまうそうですよ

*4:1巻から結構登場する女性